企画意図

公立大学法人神奈川県立保健福祉大学ヘルスイノベーション研究科(SHI)および同イノベーション政策研究センター(CIP)は共催で、2026年2月に、川崎市殿町地区において「ヘルスイノベーション・カンファレンス殿町2026」(HICT2026)を開催します。

SHIやCIP、殿町に集積するヘルスケア・ライフサイエンス企業等、さらには様々なステークホルダーの活動の成果や最先端の知見を共有するとともに、その親交を深めることを通じて、新たな時代のヘルスケア創出に向けたオープン・イノベーションの実現を目指します。

テーマ

健康な高齢化の実現によるウェルビーイング社会に向けたデータとデザインの力

背景

日本社会は、少子高齢社会の進行に加え、孤独・生活習慣病・メンタルヘルス・地域コミュニティの希薄化といった多様な課題に直面しています。これらに対応し、身体的・精神的・社会的に健康な状態=ウェルビーイングをいかに社会システムとして実現していくかは、世界的にも喫緊のテーマとなっています。

このような背景のもと、神奈川県立保健福祉大学大学院ヘルスイノベーション研究科(SHI)は、2025年に世界保健機関(WHO)より「健康な高齢化のイノベーションに関する協力センター」に指定されました。また、CIP・SHIに集う多様な専門性を持つ研究者の知見、さらにはキングスカイフロントを拠点とする企業・行政・地域組織の連携基盤は、持続可能なヘルスイノベーションの推進において大きな力を秘めています。

本カンファレンスは、医療・福祉・行政・産業・市民といった多様なステークホルダーが一堂に会し、互いの知見を持ち寄り、成果を共有し、親交を深めることによって、新たな協働とイノベーションの芽を育むことを目的としています。 このような背景を踏まえ、今年度は、「健康な高齢化の実現によるウェルビーイング社会の実現に向けたデータとデザインの力」をテーマに、科学的根拠(エビデンス)に基づくデータ活用と、共感や参加を重視したサービス・地域デザインを融合させた実装的アプローチについて、国内外の最新の知見と実践事例を共有・議論する場を提供します。

目的と期待する成果

本カンファレンスは、医療・福祉・行政・産業・市民など、分野や立場を越えた多様なステークホルダーが一堂に会し、「健康な高齢化の実現」と「ウェルビーイング社会」に向けた知見・経験・価値観を共有することを目的としています。特に、データに基づくエビデンスの可視化と、共感を生むデザインによる社会実装の取り組みに焦点を当て、国内外の最先端の研究や実践事例を紹介・議論します。

この場を通じて、以下のような成果を期待しています:

  1. 異分野連携の促進
    • 研究者、実務家、企業、自治体、市民団体などが相互理解を深め、新たな連携や共創のきっかけが生まれること。
  2. 政策・実践への示唆
    • ウェルビーイングを社会実装するためのエビデンスに基づく政策やサービスデザインの在り方について、新たな視座を提供すること。
  3. 研究と教育の発展
    • SHI・CIPにおける教育・研究活動を可視化し、外部との連携強化や共同研究の機会を拡充すること。
  4. イノベーション創出の土壌形成
    • キングスカイフロントを中心とした地域・国際的イノベーション・エコシステムの中で、多様な主体がつながり、次なる実装・事業化の可能性を育むこと。

HICT2026開催概要

企画名称ヘルスイノベーション・カンファレンス殿町2026 (HICT2026)
日程2026年2月27日(金)~28日(土)
会場(案)・ライフイノベーションセンター
・神奈川県立保健福祉大学殿町キャンパス
内容・シンポジウム
・活動報告(ポスター発表)
・情報交換会
実施体制共催:神奈川県立保健福祉大学ヘルスイノベーション研究科、
   イノベーション政策研究センター
後援:調整中
主要参加者・SHI・CIP教職員、学生、修了生
・公衆衛生関係研究者
・殿町地区企業関係者
・神奈川県、川崎市、ほか市町村職員関連団体等
想定来場者数延べ150名